サッカー日本代表

トラノスケのサッカー雑談             「ワールドカップ最終予選の組み合わせ雑感」

※トラノスケ(以下トラ)とカズ部長(以下:部長)のただれた遣り取りです。

試合前のスタメン発表を見る感覚でお願いします。

トラ「部長、北中米(2026年)ワールドカップのアジア3次予選の組み合わせが決まりましたね。」

部長「そだね。正直、サウジアラビアとオーストラリアが同組に入った時点で日本が来るのは確信していたよ。」

トラ「ずっ友ですもんね。いい加減にしろって言われそうですけど・・・笑」

部長「世間では、『死の組』と騒がれてはいるけど、長年予選を観ている僕から言うと、特にそうは思わないよ。」

トラ「そうですか?逆にボクはワールドカップ出場常連国が3ヶ国も入っている時点で厳しい戦いになるんじゃないかと思っていますけど?」

部長「実力的に言えばその通りではあるけど、前回の予選とはレギュレーションが違う。仮に死の組と呼ぶのであれば、日本・オーストラリア・サウジ以外の3ヶ国に対してだと思うよ?」

トラ「ああ~、確かに。今大会からアジアの出場枠が倍増ですもんね。4.5ヶ国から8.5ヶ国ですし。」

部長「3次予選で本戦出場を決めるには6ヶ国中2位以上になる必要があることを考えれば、厳しい戦いだけど、3位・4位に入ったとしても、そこから4次予選で3ヶ国の2グループの総当たり戦で1位になれば本選出場。2位の場合は、2位同士でプレーオフを行って、勝ち抜けたチームが別の地域予選のプレーオフ組と対戦し、勝利すれば本戦に出場できる仕組みだね。」

トラ「出場枠が増えたことで、最終予選に出場できる国も増えましたし、チャンスの数も多いので、一概に日本のC組が死の組とは言えないですね。」

部長「前回と比べてチャンスが多いのが理由の一つだけど、他にも理由はある。まず前回の最終予選の組み合わせと遜色がないこと。中東2・東アジア2・豪州1・東南アジア1の組み合わせは国は違えど全く一緒だ。前回の経験値がしっかり活かされる構造になっているので、負担が少なくなると思うよ。」

トラ「そう考えると、韓国のB組は韓国以外はオール中東勢でキツそうですね。」

部長「そう思うかもしれないけど、実は韓国は前回も同じ条件で戦っていたんだよ。順位こそイランに追い抜かれたけど、3位のUAEとは勝ち点10以上の差をつけているから、こちらも思うほど苦戦はしないんじゃないかなと思っている。まあ、始まる前から『余裕、余裕』みたいなメディアの報道でフラグが立ってしまっているけど笑」

トラ「オリンピック予選の悲劇を完全に忘れてますもんね笑。でもこれだけチャンスの数が多ければ、韓国が敗退する可能性は低いですよね。」

部長「仮に躓いても3位には入るだろうし、選手層と地力を考えれば勝ち抜けないことはないと思う。前回大会ベスト16はそう簡単に崩れないはずだ。」

トラ「イランが入るA組はどうですか?」

部長「実はね、僕はこの組が一番キツイと思っているよ。」

トラ「ボクはイマイチ、このA組を掴み切れないのでどのあたりがキツイのか解説してもらってもいいですか?」

部長「C組と比較しながら説明しようか。C組は実力的には3強3弱という表現が正しいと思う。予選を勝ち抜く常連国と勝てていない敗退国という立ち位置だ。唯一出場経験のある中国も、勝ち抜けたのは20年前で、日本・韓国がいない中での突破だ。それからは最終予選に進むのも厳しくなったからね。」

トラ「あの当時の中国の躍進で、これから東アジアの3強時代が来るかもと言われてましたが、まだ生まれていないボクには、今の中国の姿にピンとこないですね。」

部長「どちらかというと、レベルが下がったというよりは他が追い抜いたって感じだからね。おっちゃんは今後に期待したいよ。そして、それに対してのA組は、とても異質で不気味な組み合わせだなと感じた。」

トラ「どの辺がですか?」

部長「まず、イラン1強とは言えない点。直近のアジアカップでイランはカタールに敗れている。さらに2次予選では同組のウズベキスタンには2戦ともドローと実力は拮抗しており、侮れない。アジアカップで日本を倒したといっても、イランは30代のベテランが多く、若手の選手が育っていない。もし、ケガや不調になっても、替えが効かないので大崩れになる危険性が高い。」

トラ「イランは盤石だと思っていましたけど、一筋縄ではないんですね。」

「そう。それに対して、若年世代の成長著しいウズベキスタンとアジアカップ2連覇のカタールはイランを追い越せるポテンシャルを秘めているから、注目の2チームだね。ただこの2チームは、本戦出場が掛かる予選で実力を発揮できずに負けこんでしまう傾向があるので、2次予選で見せた実力を正しく発揮できるかが重要だ。そういう点では、前回の最終予選でグループ3位に食い込んだUAE。結果的にオーストラリアに敗戦して本戦出場とはならなかったけど、予選を勝ち抜く経験値はこの予選で必ず活きてくるはずだね。」

トラ「イランのトップ評価ですけど、後ろを走る3国はもう間近に迫っている、と。」

部長「そう見て間違いないね。しかも、一番厄介なのは北朝鮮で、FIFAランクの最下位でもあるポット6のチームの中でも実力がズバ抜けて高い。直近でも14年のブラジル大会の予選を突破している。FIFAランクが低いのも、コロナ禍で対外試合を一切しなかった影響はあるが、実力が落ちたわけではないので選手の情報が薄い分とても未知数な国だよ。ホーム戦では敵チームに容赦ないプレッシャーを与えるから、それが他の国にどんな影響を及ぼすか・・・。最後に最下位予想が多数を占めるキルギスだけど、2019年のアジアカップでベスト16に勝ち上がるくらいの実力はあるし、サッカーレベルは確実に上がっている。苦戦は必至だけど、やってみないことにはわからないね。」

トラ「ここまでの雑感を聞いて、出場枠は増えても、厳しい戦いはどの組にも共通して言えるんですね。」

部長「楽な相手はいないのは事実だけど、それを全勝して圧倒的に勝って進出するくらいの実力を示すことができれば、日本のワールドカップベスト8以上に近づけるんじゃないかな。」

トラ「日本にはぜひとも頑張って欲しいですね。部長的にはどこが勝ち上がると思いますか?」

部長「下馬評通りで言うなら、前回大会の出場5ヶ国(日本・イラン・韓国・オーストラリア・サウジアラビア)の突破は固いと思う。なんだかんだ3次予選を失敗しても、4次予選でストレートインできる道もあるから、そこは自力で勝つと思う。ただ唯一の懸念点はサウジで、前回大会と違いスター選手獲得の影響で代表の主力選手の活躍が少ないと言われている。王族会社が経営するチーム以外では代表に選出されづらいので、試合勘に不安がある代表チームでどうなるのか、真価の問われる予選になりそうだ。」

トラ「ボクもこの5チームはなんだかんだ突破すると思います。それで、残りはどうでしょうか?」

部長「残りの3枠については、A組はカタールの2位以上が本命で、ウズベキスタンは3位での4次予選突破の可能性が高い。4位は北朝鮮かUAEだが、実力ではまだ北朝鮮が有利かと思う。対して、B組は海外組が進出する選手が増加したイラク代表を応援したい。アジアカップで日本を打ち負かしたことはもちろん、組み合わせのポット2に食い込んでくるあたり、勢いはサウジ以上なので、ぜひとも予選突破を果たして欲しい!他にはオマーン代表が悲願の突破を掲げており、この組み合わせのチャンスを活かして欲しいとも思っているし、アジアカップ準優勝のヨルダンも充分にチャンスはある。C組の残り1枠は、実力的にはバーレーンだが、U-23の活躍を鑑みてインドネシアを推したい。」

トラ「チャンスはどのチームにもあるので、最後まで盛り上がりそうですよね~。」

部長「4次予選で抜け出しそうなのは、ウズベキスタンとC組の3位(予想はサウジ)かな?よって、日本・イラン・韓国・オーストラリア・サウジアラビア・カタール・イラク・ウズベキスタンが大方の予想かな。」

トラ「面白味に欠けませんか?」

部長「僕も書いてて思ったので、少し変えます。一番波乱が起きそうなのがA組と予想し、3次予選は日本・イラン・韓国・オーストラリア・ウズベキスタン・イラクとし、4次予選でUAE・ヨルダンと予想します。」

トラ「サウジはまだしも、カタールが入らないのは以外ですね。」

部長「直近で敗退しているのは、前回出場の5ヶ国でサウジだけ。カタールは二次予選までしか力を発揮できない。だいたい最後の予選で低迷がセットというのがお約束なので、今回も忠実に守ってくれそうな気がしてる。」

トラ「ボロクソですね笑」

部長「その分、惜しいところまで行くウズベキスタンが勢いに乗って行けそうかなと。UAEは前述の通り前回予選の経験を活かせば突破できると思うね。B組はヨルダンが下馬評を覆す活躍を見せてくれそうかなと思う。韓国とはアジアカップで善戦しているから他の中東勢に勝ち切れれば突破が狙えるね。」

トラ「中東勢はレベルが均一化されてますから、どこが出てもおかしくないですね。」

部長「まあ僕は日本の応援を第一にしているので、まずは日本の予選突破を祈っているよ。」

トラ「今年だけで6試合も行われるから、早くも正念場ですしね。」

部長「予想しながら楽しんで観戦したいね。トラ君も一緒に日本を応援しよう。」

トラ「いや、ボクはイタリア一筋なので」

部長「急にハシゴ外したね。設定に囚われていないかい?」

~つづく~

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